事前に勉強している期間はあったが、実際に投資をやりはじめてからおおむね5年ほど経ったらしい。
投資は長い目でみてやるものなので5年という区切りには実際には何の意味もないのだけど、10進数で生活している我々からするとなんか区切りがよいので日記を書くモチベーションに使った。
ちなみに一番メジャーなETF(たぶん)であるVTIの価格はこの5年間でほぼ2倍に成長している。区切りがいいね。
僕の投資スタイル
個別の銘柄について述べることはしないが、僕の投資スタイルの基本は株式のインデックスファンドを買うことだ。
なぜかというと、それが一番楽でシンプル、かつ効率的だからだ*1。
ゲーム、スポーツ、仕事でもなんでもいいが、選択肢が複数あった場合はまず一番スタンダードかつ簡単なやり方を試すべきだ。初心者であればなおさらそうだ。
FPSの初心者はまずアサルトライフルからゲームを覚えるべきなのと同様に、投資の初心者はまず投資信託やETFの購入から入門すべきなのである。
とはいえ個別銘柄にもちょいちょい手を出している。これは好奇心からだ。
VTIを無限に積み立て続けるのが最適解であるのは理解しているが、それだとつまらないし、飽きてしまう。過去の投資パフォーマンスが一番良いのは死人らしいので退屈が正解なんだろうけど、僕の場合投資は社会勉強も兼ねているのでモチベーションが落ちるのは困る。
僕が個別株に手を出すときは
理解している業界、会社である
並ぶものがない大企業である
めちゃくちゃ勢いがある新興企業で、ギャンブルする価値がある
インシデントで株価が下がったが、あからさまに過小評価されている
の条件のどれかを満たしているときなので、ポートフォリオを占める割合はとても少ない。
のだけど今出ている利益のほとんどは個別株が出している。初心者なりにここ数年の好景気の波をうまくとらえられたということなのかもしれない。ちなみに日本の株はめったに買わない。
ちなみに僕はIT業界に勤めていて、割と情報もキャッチアップできているのでIT系の銘柄が多い。ここ数年でいえば、CEOがナデラに交代したあとに企業のかじ取りの仕方が明らかに変わったマイクロソフトだったり、Ryzenを出した直後のAMDだったり……IT業界に明るいというのは強い武器だった。
ちなみにこう書くとさぞ儲けたのだろうとおもう方もいるだろうけど、残念ながら投資を始めた当初は親に心配をかけるくらいの恐ろしい薄給だったので、雀の涙ほどしか購入できなかった。どのくらいヤバかったかというと、この時期に食べられる野草の知識が増えたという事実からも色々と察してくれるとおもう。
何が言いたかったかというと、僕は投資を結構楽しんでやっている。
投資対象は?
先にも書いたがほぼすべて株式。
不動産はREITを通じてほんのお試し程度、債券もETFでほんのちょびっと。生活防衛資金は最低限。保険*2も本当に必要最低限の掛け捨てのみ。
と書くとリスクをとっているように感じるかもしれないが、適切な成長市場を選んで分散投資して*3いれば知識のない人が想像しているほどのリスクは株式にはない。
そもそも我々一般人の投資は余剰資金でやるのが基本だ。
コロナで損した?
簡単なことしかしていないので普通に黒字。
コロナの影響で一瞬だけ市場が暴落していましたが、その底でもふつーに黒字だった。
たったの5年だが、株式の分散投資の安定性についての自信はついたかな。
投資初心者が覚えておくこと
複利は最強
税金はくそ
"リスクのない"方法はない
- 例えばみんな大好き定期預金にも物価上昇のリスクがある
リスクを避けることはできないので、備える方法を学ぶ。
リスクを避ける最良の方法は分散*4。「資産三分法」などが有名。ちなみにETFで全てまかなえる
資産のジャンルを分け、またその中でも株であれば銘柄も分散させるとよい。ただし利益も分散してしまう生活防衛資金として3か月は生活できるくらいの現金は持っておきましょう。マジで
あと現金を多く持っておくと暴落時に多めに買ったりできる
優待狙い投資が初心者向けというのは錯覚だから騙されないように
リスクを減らしたいなら日本の株は買わない
これにはいくつか理由があって
日本企業で働いて日本で生活しているため、資産まで日本に依存すると何かあったときに全てが崩壊する(=リスク分散)
インデックスファンドを使った分散投資は「成長」に投資するやり方となる。
日経平均が"30年前"の高値を更新しようとしただけでみんなが「バブルなんじゃないか…」って心配するような国のファンドを買うのは単純に愚か成長に期待できないということは、つまり細かく取引して利鞘をとっていくことになる。だから日本の市場は上級者向け
100%儲かる投資は100%詐欺
ただしたまに「歪み」が存在する。
例えば初期のふるさと納税だったり、一部の優待(税金回りがグレー)だったり。また国策による補助金の出る事業も歪みを生じさせることが多いようだ。「利益」は不確定だけど「手数料」は確実にかかる。
ファンドの経費率、配当金にかかる税金などには気を配ってプランを練るべし。投資ブログは時間の無駄
特にバフェットとかシーゲルみたいな有名人の名前を借りてるやつは新宿歌舞伎町の創作居酒屋(個室あり)と同じだとおもっていい
ロボアドバイザーはいらない
構成をみればわかるけど、あれはETFの組み合わせでポートフォリオ作って比率を調整してるだけで、それに手数料を払うのはマジで無意味。
自動で損益通算してくれる機能がついてるものもあるけど……貯蓄型保険はうんち
うんち!
チャートの監視は時間の無駄。だけどなんか楽しい
最低限の勉強はしておく
よほどやる気マンマンの人間でもなければインデックスファンドを積み立てていけばいいんだけど、残念ながら投資信託の90%は買う価値のないゴミだし、昨今の競争によって各社が毎年のように経費率を改善したり新しい商品を出したりしている。
そういうのをみて、判断できるくらいの知識があるとベター何を読んだらいいかわからない向きは以下のやつとかが端的にわかりやすいのでおすすめかもしれない
なおちょっと古いので本の中でおすすめされている銘柄自体はベストではなくなっている(とはいえ悪くないが)。
今であればeMaxis Slimシリーズとかが視野に入ってくるだろう。
最後に
タコ足毎月分配型のようなゴミ投信を買っちゃう、大きな利益を狙ってスイングトレード、Onkyoみたいな死にかけ銘柄を狙った逆張り……のような無茶なことをしなければ株式を使った資産運用のリスクはコントロール可能な範囲なんだろうというのが、ひとまず5年目という節目を迎えての感想。なんせ脳死でSP500のインデックスを買ってれば5年で2倍になっていたわけなので、簡単なことだけしていれば大損こいたりはしない。
とりとめのない内容であまり参考にはならないかもしれないが、とりあえずは以上。
気が向いたら続きを書く。