長らくワイヤレススピーカー難民をやっておりました。
Google Homeでワイヤレスなスマスピの楽ちんさに目覚めて以降普通のスピーカーを使う気があまり起きなくなっていたのですが、それはそうとしてGoogle Homeは絶望的に音質が悪い*1。
ワイヤレススピーカー重低音を無駄に強調しがち問題
流行りにいまいち疎いのでどういったマーケティングのもと意思決定されているのかは知りませんが、色々と試しては見るものの数千円から2万円くらいのワイアレススピーカーはどこもボワついた低音だけ強調されて全体的にこもった音質のものばかりです。
カジュアルにダンスミュージックとかヒップホップっぽい曲を流してワイワイやるには適切なのかもしれないですが、いかんせん僕の好みからかけ離れているうえに、日本の住宅事情的にもこういったブーミーなスピーカーはご近所トラブルのもとです。どうにもいけません。
色々と試した挙句に、手元にあったiPad Proが一番まともな音質でありながら対応アプリも多くて便利だという悲しい結論に至っておりました。
もはや無線スピーカーを諦めてモニター系のスピーカーを買うしかないのか……でもモニタースピーカーってどれも黒塗りで見た目が致命的にダサい。
B&Oはオサレすぎる、全てを兼ね備えてそうなKEFはあまりに高すぎて予算オーバー……
オレに求められるスピーカーのスペック
無線
ストリーミングに対応
見た目がダサすぎない(オシャレならなおよし)
デスクに置けるサイズ感
数万円程度
Spotifyの圧縮音源がストレスなく聴ける程度の音質で良い
- 低音が無意味に強調されていない(重要)
圧縮音源レベルでふつーにストレスなく聴ければいいと、そういうことです。
Sonos One最高!
注:
筆者は1台目と買った3日後には2台目を注文してステレオモードで設定しており、ここのレビューは主にステレオ再生の音質に基づいて書かれています。
あとSonosはTrueplayというテクノロジーで音の自動チューニングを行ってくれるのですが、これの有無で全く音の響き方が変わります。世間のレビューを参考にする際はレビュアーの方がこの辺を踏まえた上で視聴しているかどうかをみてから参考するようにしましょう。
1. ミニマルなデザイン
B&Oのようにインテリア的なおしゃれさはないですが、ミニマルで清潔なデザインをしています。
スピーカーのデザインって難しくて、例えばブックシェルフ型のスピーカーは重厚な木目調か、実用一辺倒無骨なブラックの二択みたいな感じになりがちです。
過去の日記 でも書いたように、ナラ材のデスクを使っているので材木を選ばないと木目+木目でうるさくなってしまう可能性があります。とはいえ無骨ブラックは問答無用でNG。しかしインテリア性に気を配ったスピーカーはハイクラスなものばかりで圧倒的予算オーバー。
逆にワイアレススピーカーですが、Boseとかに代表されるようなカジュアルでいかにも「ガジェットです!!!」といったデザインが多くてどれも趣味じゃない。
といったところで、Sonos Oneはとてもバランスが良い。特にホワイトはどこにおいても違和感がないデザインです(個人の感想です)。
2. 各種ストリーミングサービスとの相性良し
僕といえばSpotifyなしでは生活が成り立たないくらいには活用しているわけですが、この手のサービスにしては珍しいことにSonosのアプリ(iPhone)はなかなか出来が良いです。
Spotifyやラジオを流すのに何のストレスもないです。もちろんSpotify Connectにも対応しているので公式アプリが気に食わなくても問題はないです。
もちろん、Airplay2に対応しているのでMacで見ている動画の音をSonosから出したりも問題ないです*2。
3. 音質が良い
僕が愛用している有線のイヤホンはWestoneのW40*3なのですが、このイヤホンは白米なんかに例えられます。Sonos Oneも傾向としては近いですね。
そういえば白くて丸っこくて、見た目もまるで白米みてぇだな!
僕の苦手な、あのワイアレススピーカー特有の重低音の強調や音のこもりがないです。
実際に同じくらいの音量で音楽を流しても、今までのスピーカーだと他の部屋まで嫌な低音が響いていたのにSonos Oneはそれがない。でもスピーカーの前で聴いている分には低音の不足を感じることがないどころか、むしろ解像度が上がっているから今までより少し音量を下げても満足できます。
また、無線のスピーカーを2台で同期してステレオ再生ということで微妙な同期ズレによる定位の揺れを気にする向きもあるかもしれないですが、僕が聴いている範囲ではそのようなことは全くと言ってよいくらい発生していません。
これはAirplay2の仕様が優秀なのもあるでしょう。ちゃーんと真ん中から音が聴こえてきます。
筆者はスピーカーのレビューで音域の伸びが〜〜とか暖かみが〜〜〜とかやれるような感性や耳は持ってないですが、ベースとドラムがぼやついてわけわからなくなってたり、スネアのアタックがもこついててボーカル以外はまともに聴こえないようなスピーカーじゃあどうにも気分が上がらない。
最低限といいつつなんだかんだ求めてしまうタイプ。
Sonos Oneはその点で大満足です(あくまで僕の基準)。
Sonos One SLであれば2台で4万円はしてしまうわけで、その値段に対するパフォーマンスとしてどうなんだというのはオーディオに詳しい方ならば一言あるのかもしれないですが、カジュアル勢としては一つの完成形みたいな商品なのかなとおもいました。
カジュアルといいつつこの値段はどうなんだとおもわなくもないですが、それだけ無線オーディオの設計というものは難しいのでしょうね。エンジニアリングへのリスペクト料として受け入れます。
Sonos Oneのダメな点
1. Apple製品ユーザーじゃないと100%の恩恵を受けられない
Sonosのスピーカーは設置後にtrueplayという機能を使って自動でチューニングしないといけないんですが、これにはiOSのデバイスが必須です。
これはAndroidを差別しているというよりはソフトウェア実装上、搭載されているマイクの種類や品質が管理されているiOSじゃないと技術的に難しいというのが影響しているとはおもうのですが、何にせよこのtrueplayによるチューニングは効果絶大で、あるなしでは全く音が違います。
他にも、ストリーミングサービスのみを使っている限りでは問題ないのですがBluetooth非対応なのでCDなどから取り込んだ音源を流そうとするとAirplay2に対応したマシンが必要になるなど……日本人はiPhoneユーザーが多いようですが、アンチ林檎教団の方からするとこのスピーカーは邪悪な物体として目に映る可能性大です。
僕はWindowsも利用するのですが、例えばWindowsで動画をみてるときに動画をSonosで流して……とかは(基本的には)できないので、そこでちょっとイラっときたりはします。
2. 対応しているWifiの周波数帯が2.4GHzのみ
別にどうでもいいっちゃいいんですが、やっぱ気になりますね。
Wifi6に対応したら待機電力だとか、先であげた動画再生時のレイテンシーだとかの問題も低減しそうです。
3. 1台買ったら我慢できずに2台欲しくなっちゃう
僕も最初は1台だけ買って様子見してたんですよ。
気がついたら2台目を注文しちゃってました。
そして2台で繋ぐと音質が4倍くらい(個人の感想です)になるんです。
たぶん2台で分担するから出力に余裕が出るからだとか、ステレオできくことで脳に"届"いたりとか色々な理由があるとはおもうんですけど……
んでまぁ僕みたいなブログを書くやつがいるせいで、1台買ったら2台目を繋いだときの変化に対する好奇心が抑えきれなくなっちゃうんですよね。
まとめ
もっとオシャレ、もっと安い、もっと音が良いスピーカーってのは探せばいくらでもあるとおもう。
でもそれらを良い塩梅で両立しつつ、Airplay2とかの便利機能に対応しているものだと、少なくとも僕はSonos One以上のものはみつけられなかったよ。
つまり
Sonos Oneさいこ〜w
- ワイアレススピーカーで解像度の高さみたいなものを感じられるとは
Sonosを買ったならTruePlayは"絶対に"設定すること
実質2台セットだとおもって予算を見積もる
- アレクサとかがいらない人(いるやつおる?)はSonos One SLを2台にすればちょっと安くなる。合わせて4万くらい、買い物上手なら3万強。
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