最近すごく英語熱が高まっている。
ちなみに僕の英語力自体がクソにミソをつけた程度(平均的な義務教育卒業者程度)のものなので高度なトピックスは一切でない。
この記事の対象者は、簡単な英語の読み書きはできるものの、英語で会話した経験が手で数えられる程度しかない人間、つまり僕だ。
英語での会話初心者がとりあえず最初におさえるべき心得
相槌のレパートリーを揃えておくべし
初心者はとにかく相槌ですらどうしていいかわからずパニクる。Yes/Noでゴリ押しって言っても限界がある。つーか義務教育で6年間 + 大学で10年近く英語の勉強して、悪くはない程度の成績で卒業して、実際の会話で相槌すらまともにうてないとか最高に笑える。これは明らかにイルミナティの陰謀!
とにかく英会話経験がない人間が自発的にペラペラ喋ることはまずない。つまり、最初のうちは主導権を相手が握ることになる。
ヒアリングできないという問題が生じる可能性もあるが、我々は石像ではないのでとりあえず相手の発言に対して何かしらのリアクションを返さねばならない。
特に英会話のために頑張ったことなんてない僕のような人間は相槌すらできない。そんな訓練は学校ではやらないし、やらんでもテストの点は取れるからだ。なので「んーあーおー?」みたいな喃語を発するばかりの自分に絶望してしまい会話どころではなくなってしまう。
というわけでとりあえずクッソ簡単なやつだけでいいので覚えておくとよい。
同意系
I see
なるほどね
Sure
いいとも〜ってときにつかう。YesとかOf courseとからへんのニュアンス両方で使えるので便利っぽい。
sureはめっちゃ便利。That's good / Sounds good
よさそうやんけってときにつかう
You're right
確かにそうやなってときにつかう
make sense
わかったぜ的な感じで使う。授業英語とかだと「… to V でVをする意味をなす〜」みたいなかたい感じで教わった覚えがあるんだけど、よく聞くのでたぶんもっとカジュアルに使えるっぽい。
疑問のDoes it make sense?とか、否定のdoesn't make senseもよくきくのでmake senseは覚えると潰しが効く便利フレーズだとおもう。Exactly.
Absolutelyとかも同じ系統
その他、goodとかniceとかグゥレイトォ! とか良い系の言葉を発すると気持ちが伝わる。
あと「まぁまぁいい感じかなー」みたいな気分でおもわず"so-so"って言いたくなったら"not bad"って言うといいらしい。
not badはめっちゃ便利で、顔芸とテンションを組み合わせることで「まぁ悪くはない」から「なかなかいい感じだぜ!」くらいの幅で気持ちを出せるらしい。
曖昧系
日本人は曖昧な返答が好きなのでいくつか覚えておくとやりやすい。みんなMaybe大好きだけど、Maybe言いまくってると自分自身が不安になってくるのでいくつか手札にあるとよい
I guess so
そうみたいだね、くらいのやつ
Kind of
まぁだいたいそんな感じかな、っていうニュアンス。感情の処理能力的には日本語の「確かに」くらいの万能感があるので便利
It depends
状況次第では…(yes)という意味
マジで?系
Really?
Seriously?
イイね! ボタンを押すのが躊躇われるような状況系
That’s terrible
That’s too bad
ひどいね!
わからん系
I don't know
全く完全に何も知らんわってときに使う。あんまり安易に使ってはいけないと言われた
I'm not sure
これ便利。わからないっぽいときはとりあえずこれ使っておけば大丈夫。
doesn't make sense
そいつは納得しかねますねってときに使う。言ってることはわかるんだけど、その理屈はおかしい、みたいな。
understandだと言ってることの意味がわからない(英語わからん)みたいになるので、言ってることがわかるときはこっち使ったほうが安全だし便利。
相手の言っていることがわからないときはわからないと言え
とにかく日本人はこれを肝に命じた方がよさそう。
日本的なあれだと「よくわからないときは空気を読んで曖昧にうなづいておけば安牌」みたいな"圧"がある。
ここら辺はお国柄もあるんだろうけど、僕の拙い経験からいっても「わからん流し」はだいたいの人にとってスゴイ・シツレイにあたる行為で、友人であれば不愉快な顔をされ、ビジネスでは信用を失い、お店なんかではこれ幸いとめちゃくちゃな対応をされ、あっという間にムラハチ*1の憂き目にあう。
が、初心者は何がわからないかわからない、どころかわからないときに何と言っていいかもわからないみたいなところがある(だってわかんないんだもん)ので、ついつい日本的作法に従ってしまうようなところがある。
そうならないために、何かがわからないときのレパートリーを紙に書いてトイレにでも張っておくと良いと思った。
正直ここは学校で教えておけよという気持ちがすごいある。
わからないときに使えるフレーズ
早口すぎ!
Could you speak more slowly?
雑音とかで聞き取れなかったとき
I didn’t hear you. (Could you say that again? つけたほうがいいかも)
もっかい同じ内容を喋って欲しいとき
みんな大好き Pardon?
あるいは Sorry?昔にデーモン閣下の英会話講座で「英会話は簡単だ。死ぬまでPardon?と言い続けろ」というのがあったのを思い出す。
違う表現で言い換えて欲しいとき(内容が難解だったときなど)
Could you please rephrase that?
Could you say that in a different way?マシンガントークに圧倒されて脳が混乱したとき
What is your point?
最悪で要点を把握すれば問題が起きることは少ないし、語数が増えても流れも掴みやすくなる気がしますね。
それでもわからなかったら
I'm sorry. I still don't see your point.相手の言ったことについての確認をとりたいとき
You mean 〜?
つまりこういうこと? って感じで確認をとろう。完全にわからんとき
I don’t understand.
頭にI'm sorry,をつけて、申し訳なさそうな顔をすることで「仕方ないね」とおもってもらうしかない相手の言ってることはわかったけど、自分が何と言ったらいいのかわからないとき
I don’t know what to say in English.
これでだいたいのケースを網羅できるんではなかろうか。
ここらへんを駆使して頑張った結果、それでもわからないのは仕方ないので諦めて悔しがるしかない。
わかったらmake sense使おう。
英語わからん
そもそも話者が多い言語なので、方言や訛りとか死ぬほど早口とか色々な原因で相手の言うことが聴き取れないのはチャメシ・インシデントなので胸を張ってわかりませんと言おう。
最初は不安だったけど、そもそもわからんもんはわからんし、どうせ日本人が英語苦手なのはみんな知ってるから今さら隠してもしょうがない。
っていうか英語圏の人間同士でもわからんわからんは普通に言うので大丈夫。日本語でも聞き取れないときはたくさんあるし。
とにかく曖昧に流されるのはマジで気分悪いらしく、わからんわからん言って未熟な俺でごめんなって謝ったら「コミュニケーションとろうと努力してくれるだけで全然いいよ!」って満面の笑みで言われたこともある。
色々な言い方があったら、とりあえず簡単で汎用性があるほうを選ぶ
スティーブソレイシィって人が、日本人は英語苦手なくせに小難しいフレーズをいっぱい覚えてありがたがっててウケるみたいなことを言っててすごくためになった。
ビジネスだろうなんだろうが、スラングやタブーなNGフレーズを避ければ簡単な言葉で全く問題ない。そりゃそうだ。
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これとか、あとなるほどフレーズ100は暇なときに音読してるけど汎用性を考えたフレーズがあって良い。

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英文法をやるなら大西さんの本が良い
去年の日記でも書いてたけど、大西さんの本はすごく良い。学校によるテストのための英語文法じゃなくて、言語学者らしく本質的な記述に終始している。
学生時代に読んでおきたかったし、日本は彼に教科書を書いてもらったほうが良い。
「英文法をこわす」は短くてわかりやすくて良いんだけど、一億人の英文法を読めばそれで事足りる気もする。

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一億人の英文法はちょっと高いので、お試しに英文法をこわすを読んでみて、良いと思ったら一億人の英文法を買ってみると良いのかもしれない。英文法をこわすは学校教育の英文法をめちゃくちゃにdisりまくってて面白い。
きけばForestと並んで長い間英文法のベストセラーらしい。色んな人が英文法の書籍をおすすめするときも、ほぼ確実にラインナップされているのでめっちゃ鉄板の書籍っぽい。
英語という言語がどういう感覚で使われるのかという点に常にフォーカスして書かれているので、ただの読み物として読んでも結構面白い。とにかく最高。
まとめ
いかんせん初心者が書いたものなので厳密にいえば間違ってることも多いかもしれないけど、とりあえずここら辺の手札を揃えておいただけでパニック率はかなり減った。
わからないから教えてくれ、って言えれば、相手が普通の人なら教えてくれるわけで、それを繰り返せば言語は上達する(理論上は)。やったぜ。
そろそろまた勉強に飽きてくる頃合いなので、こういうブログを書いて「勉強してる俺」アピールをして自分を追い込もうとか、そういう気持ち。
おしまい。
*1:集団で行う陰湿な社会的リンチの一種。実際コワイ