こちらの記事の続きです。
前回レビューでボロクソに書きましたが、どうやら先日のアップデートでコンテンツに合わせた解像度とダイナミックレンジでの再生が可能になったみたいです。
「コンテンツに合わせる」の項目が出現
詳細はこちらのリンク(Apple TV 4K のフレームレートとダイナミックレンジの調整について - Apple サポート)で。
「設定」>「ビデオとオーディオ」>「コンテンツに合わせる」の順に選択し、「フレームレートに合わせる」を選択すればコンテンツオリジナルの解像度とダイナミックレンジで再生されます。
おもったよりも早い対応でした。日本語の記事でアップコンバーターの品質がクソであることに触れているのは未だに僕の記事しかないようですが、海外では叩かれまくっているのでこの速度での対応に踏み切ったのでしょう。Appleにしては上々の対応だとおもいます。NetflixはChromeCastで観るようになったために埃をかぶっていたAppleTVですが、これでまた使い道ができました。
しかし今でこそiTunesの4Kコンテンツは増えましたが、発売当初は片手で数えられる程度の本数しか存在していませんでした。そのことに触れている記事もほとんどありませんでした。今回の件でネガティブなことを書けないWebメディアやガジェットブログがいかに信用できないかがわかったのは収穫ですね。
Appleが対応してくれなかったら薄っぺらいワッショイレビューに乗せられて2万円をドブに捨てたアホになるところでした。みなさんも気をつけましょう。
Amazon Prime Videoがようやく登場
ようやくですね。高い城の男など、Amazonにも面白いオリジナルドラマがあるのでありがたいです。
もちろん、Siriからの検索も対応しています。
これで現状のAmazon FireTV 4Kモデルとの違いは
FireTVはDolby Atmos 対応だがDolby vision HDRに対応していない
AppleTVはDolby vision HDRに対応しているがDolby Atmosに対応していない
ということになります。AtmosもDolbyVisionも対応した機器を持つ人は一握りだとはおもいますが……
Fire TV (New モデル) 4K・HDR 対応、音声認識リモコン付属
- 出版社/メーカー: Amazon
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: エレクトロニクス
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iTunesの4Kコンテンツも、毎週のように追加されています。
ファンタスティック・ビーストは既に来ていますし、もう少ししたらベイビードライバーがきます。スターウォーズはディズニーがいけずなので永遠にこないとおもいます。
なんにせよ発売当初とは雲泥の違いです。
残る課題はYoutubeの4Kストリーミング
になりますね。
こちらはサポートする動画のコーデックの問題になりますので一筋縄ではいきません。
そこがどうしても気になるという方はChromeCastUltraを選ぶしかないかもしれません。しかしChromeCastUltraはAmazon Prime Videoを再生することができません(AmazonとGoogleの喧嘩の行く末次第で今後はできるようになるかもですが……実質的にPrime Videoはハードウェアの売上ありきのダンピングなので厳しそうです)。
まとめ:それでもまだ完璧な4K用のセットトップボックスは存在しないので諦めて複数買おう
海外は知りませんが、AndroidTVを含めて完璧な4K再生用のセットトップボックスは未だに存在していないはずです。
それぞれのプラットフォームが握っているコンテンツは基本的にそれぞれのハードでしか視聴できません。本当はPCから再生ができるのが一番なのですが、くそったれの著作権保護技術の関係上PCから4Kを再生するのが一番難しいです。
僕を含めて、4Kで色々と観たい人は結局複数の再生機器を買っている人が多いようにおもいますね。
有機ELのモニターも続々と増えていますし、HDMI2.1の仕様もリリースされました。
ホームシアターをめぐる環境も来年にはまた一新するとおもいます。ハイエンドのホームシアターの導入を検討されている方はHDMI2.1周りが安定するまで見送ってもいいかもしれませんね。
以上です。