前回書いたコードレビューに関する記事の続きです。
色々なブコメがついていましたが、僕が感じてたもやもやに共感するようなコメントが結構あったのでちょっと安心しました。ひとりじゃなかったんや……!
さて、そのブコメのひとつで筆者の一人であるt_wadaさんからステマダイレクトマーケティングをいただきました。僕が書きたかった内容とちょうどぴったし合致していそうなので早速注文し、ただいま読み終わったので感想やなんかを書きます。
そろそろコードレビューそのものの必要性について考えるときがきているのかもしれない - タオルケット体操b.hatena.ne.jpWEB+DB PRESS vol.102 にオンラインコードレビューの問題と限界、その解決策としてのペアプロの復権とモブプロについて書いたので、是非ご覧ください(ステマ)
2018/01/29 15:21
結論からいうと、僕があの拙い文章で考えていたことが端的に、かつ実践例も込みで書かれておりめちゃくちゃ参考になりました。
書籍の内容をいちいち書いていくのはマナー違反なのでやりませんが、ペアプロ/モブプロの歴史やその実際など基本的なところからはじまり、実際のやり方、メリット、デメリット、そしてモブプロを実際に導入して運用している楽天のお話がわかりやすくまとまっております。
ペアプロの章で、TDDと組み合わせてやってみるという話はとても興味深いとおもいました。他の人が囲碁や将棋(ぷよぷよでもいいんですよ)で、他の人が遊んでいるときほどいいアイディアがポンポン浮かんできて口出ししたくなる脳の現象がペアプロやモブプロを効率的にする効果の1つだと僕はおもうのですが、参加していながら客観的な視点を持つ人間と交代で実装とテストを書いていく作業はうまくいけば2倍以上の効率化が望めそうだなとおもいました。
個人的な感情として、東京というロケーションで物理出勤をする危険性と非効率さへの疑問が日に日に高まっている僕なのですが、フェイストゥーフェイスが重要なペアプロ/モブプロがその問題にどう取り組んでいくのか、技術やサービスの進歩がそれにどう寄与していくのかは今後も注目していきたいところです。
楽天の川口さんと及部さんによる5章では、社内でどのようにモブプロを実践しているかという事例をその試行錯誤も含めて公開してくれています。
「今までで一番アジャイル」ともあるように、試行錯誤を経て作られた体制はかなり独特なものになっているようにみえます。ともすれば本質を外れて方法論に固執してしまいがちなアジャイル運用ですが、モブプロという軸でもって作り上げられた体制はチームに最適化されたものが自然に仕上がるのかもしれません。
少人数かつチーム全員がプログラミングとアジャイル経験者で、かつWebに対する横断的知識があり、マネジメントとビジネスに対する経験のある人間が半分いる、という少数精鋭感の強い人で構成されたチームなので方法そのものをコピーしてもうまく動かすのは難しそうですが、プロダクトの品質という目に見える成果だけではなく、チームの心理面も考慮したプラクティスなどとても参考になります。
めちゃくちゃステマ感のあふれる絶賛日記になりましたが、ちょうど僕がもじゃもじゃと愚考を繰り返していた部分に刺さる形の内容だったのでむべなるかな。
特集自体は26pでさっと読めます。
ちなみにぼくは未だにブログを書くにしっくりとくる方法がみつからず本能のままに悪文を書いているわけなのですが、もうちょっと改めようかな、というのを今年の目標とします。アウトラインエディタとか使うといいんですかね。
- 作者: WEB+DB PRESS編集部
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いじょうです。