雑多に。
なお最近というのは僕が最近読んだ、という意味である。
11/22/63
- 作者: スティーヴンキング,Stephen King,白石朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/09/13
- メディア: ハードカバー
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- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/09/13
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新しい珍奇な発想とか、そういうのって別に必須じゃねーんだなと教えられてしまった作品。
設定としてはどこも新しいことはなくて、約50年前にタイムスリップ出来る穴を見つけてしまった男の話。
アメリカ人にとって重要な意味を持つ50年前の出来事は? まぁ色々あるだろうけどケネディの暗殺は外せない。それを阻止しようとするというのが話の骨子。使う古されたと言っていい設定じゃないだろうか。
だがこいつは今まで読んだキングの作品の中で一番面白かった。
小説作法だったかな? で「あらすじだけ話しても退屈なだけだ、ヘンゼルとグレーテルが面白いのは何故かわかるか? 人物とディテールを描け」のようなことを書いていたけど、キングはまさしくその通りのことをやってのけているんだなと。とにかくこの作品の魅力は読むしかない。読みはじめると寝れなくなるので注意。
スティーブン・キングの悪癖として、最後には話がグダグダになってB級のオチがつく(ことがある)というのがある。この作品もマジでかなりヤバいところまでいきかけて「オイオイオイここまできてそれはねーだろ!」と本をブン投げかけたわけだが、奇跡的にバランスを取り戻してくれた。本作品は素晴らしいエンディングを迎えている。
だからどうか最後の50ページほどで本をバーベキューの薪にしたりはしないように。
ファンなら絶対読むべきだし、ファンじゃなくても読んだ方がいいと思う。
なお今のところ文庫版は発行されていないわけだが、つい最近ようやくKindle版が発売されたようだ。
僕はハードカバーで入手したわけだが、上下巻となかなかデカいのでスペースを気にするのであればKindle、値段を気にするのであれば中古品を買うのが良いだろう。もちろん完全な新品を買っても良い。
山賊ダイアリー
- 作者: 岡本健太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/12/22
- メディア: コミック
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ジビエやなんかに興味を持っている僕に教えてくれる人がいて知った作品。
さる地方で実際に猟師をやっている作者の日記的作品。人物名など多少の変更はあるものの、基本的には作者の体験したことそのままをお話にしているらしい。だからダイアリー。
絵はうまくない、話にひねりもない。だがめっちゃ面白い。
描かれているのは猟の楽しいことだけじゃない。生き物を殺す葛藤だったり、解体作業のしんどさだったり、はたまたもぐりの無免許猟師に罠猟を邪魔されたり、あわや失明寸前の怪我をしたり、無茶をして先輩猟師に叱られたり……と辛い部分やエグい部分もちゃんと描かれている。真摯な作品なのではなかろうか。
とは言え説教臭くならないようにという作者の意図からか、全体にのほほんとしたトーンなのでさらっと読んでしまっても大丈夫。
本当は少しつづ読むつもりだったのに、面白すぎる & Kindleのせいで一気に買えるので夜更かししてしまった。つらい。
ダンジョン飯
- 作者: 九井諒子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2015/01/15
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以前こんなレビューを書いたがもう一度。
きのう(ダンジョンで)何食べた? - タオルケット体操
なんだかとっても売れてるらしいし、僕も大好きなんだけどなんでこんなに売れてるのかわからない作品。
だってネタがニッチすぎるでしょ。FF・ドラクエ以前のRPGに通じてないとよくわからんのでは……と思いつつも、そんなものがわからなくても読ませる魅力を持っているのも確か。
架空の生き物をリアルに調理する、その発想の妙がいやいやどうしておもしろおかしい。うごく鎧の正体にはびっくりした。
星を継ぐもの
- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2014/12/12
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- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2014/12/12
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超名作と名高い星を継ぐものだが、恥ずかしながら読んだことがなかった。ついこの間Kindle版が出たらしいとかいう話でなんだかんだあって友達に借りて読んだ。
うまく説明するのは難しいのだが、ハードSFの名を借りたミステリという感じだろうか。
月面から5万年前の死体が見つかるところから話が始まり、遺留品に対するありとあらゆる科学的調査を行い、その結果から推論を重ねて答えを導きだしていく過程が描かれている。
ストーリーそのものに対して割かれている紙面は大変に短いが、この科学的調査の過程と推理の過程を読んでいるだけでめっぽう面白い。なるほどこれはSFでありミステリだ。そして超名作だ。
今まで読んだことがなかったのを後悔する作品。
夜更かししてしまった。つらい。
不連続の世界
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/12/06
- メディア: Kindle版
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- 作者: 恩田陸
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不連続の世界は、この作者の別の作品の「月の裏側」の主人公のスピンオフ、というかIFを描いた作品だ。
恩田陸を読むのは実に10年ぶりくらいな気がしてならないが、飄々とした主人公が触れる日常の隙間に潜むホラーといった感じで、相変わらず読ませるなとおもった。
魔法使いの嫁
- 作者: ヤマザキコレ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2014/06/14
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興味がなかったのだが、知人宅に放置されているのを読んだところ案外面白かったので列挙。
良くも悪くも同人臭のする作品で、割とマニアックげなファンタジー設定が盛り込まれてたりするのも良い。
大体こんな感じか。入れ忘れがあったら追加されるかも。
最近またボチボチと小説を読むようになってきたので良いことだと思う。
Kindle Wi-Fi、ホワイト、キャンペーン情報つきモデル
- 出版社/メーカー: Amazon
- 発売日: 2015/04/08
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