僕はいわゆる新卒就活の失敗組です。そうです、マケグミサラリマンです。
就活なんてもんは、リクルートをはじめとした人売り稼業と、宣伝材料のために就職率を上げたい大学側の利害が一致しているために生まれたクソ溜まりにすぎないわけですが、そんなアホシステムに巻き込まれて人生に絶望する僕のような人間が出てくるのは許しがたいのでこういう文章を書きます。
就活だの社会だのなんて殺されてやるほどのもんでもないぞって話です
適正
まず現代日本の就活とかいうシステムには向き、不向きがあります。
自己PR、エントリーシート、SPIだなんだという生産性のないクソ作業を延々強いられるわけですが、これは「穴を掘って、それを埋めさせる。それを何日もやらせる」といった精神的拷問の一種で、従順さで思考停止への適正が高い『理想的人材』を獲得するためのふるい落としです。
世間一般でいう就活のしんどさみたいなものは「何度も落とされて心が折れた」みたいなストーリーで語られますね。
しかし僕のような社会不適合者になると「嘘だらけの自己PRを何バリエーションも書かされ、同じような内容のエントリーシートを何度も書かされ、意味があるのかわからないセミナーに出席を求められ、クソ面接のために交通費を払って色々な場所に赴く」というただそれだけで地獄のような苦しみを味わいます。
情けない話で申し訳ないのですが、僕はほんの3社ほど面接を受けた時点で何もかもが嫌になってしまいました。そんなわけである日に面接のために新宿に向かう途中の電車で涙が止まらなくなり、下北沢で途中下車した後に全てを投げ出すことを決意しました。脅威の社会不適合っぷりです。
一ヶ月で10kg痩せる、驚異の就活ダイエットはあまりに過激すぎました。体重が50kgを切ってました。冗談ではなく、あのまま続けていたら本当に自殺していたとおもいます。ヤバイですね。
そもそも当時は人生に理想なんてもんはなく、働くのが嫌い*1で、その上あからさまに人を馬鹿にしたようなシステムに乗りたくないなどと中二病丸出しなことを考えてた覚えがあります。卒業研究も中途半端でしたしね。
その実、就活に失敗したらもう日本の社会に居場所はないんだと思い込んで(思い込まされて)いたようにおもいます。
後で書きますが、この辺の思い込みは就職率をあげたい大学と、とにかく人を集めたいリクルーティング会社の思惑による刷り込みが原因です。
新卒信仰はいうほど蔓延しているわけではない
これはあくまで僕の感覚にすぎないわけですけども、いうほど世間の人たちって新卒を信仰しているわけじゃないっぽいです。
もちろんどこの企業も惰性なのか国の制度なのかは知りませんが一定数の新卒枠を設けています。が、最近は第二新卒とかいう謎の単語も生まれてますし、なんらかのスキルを証明出来れば職歴がなくても潜り込めるような会社は結構あるわけです。
まぁこれは僕がITとかいう比較的実力主義的な業界に身を置いているからそういう話が多いのかもしれません。つーわけで権威主義的な場所に入り込むならば肩書きは有効なのかもしれませんが、僕のように就活適正の低い人間は明らかにそっち系は向いていないのでやめておいた方が良いのではないかとおもいますね。
世間に踊らされる必要はない
前提として、うまく踊れるのであればレールに乗っかった方が楽です(多分)。
しかし僕を含めて、うまく踊れない人間が一定数以上いるのは事実です。
そもそも就職活動における最高の正攻法は何かしかのウリ(スキルとか人柄とかなんかそういうアレ)をもとに企業との利害調整をしていくことなわけで、ヒヨコの雄雌判定よろしく*2ケツの穴を無遠慮に広げて投げ捨てられるような無機質なシステムじゃあないはずです。
なのでレールに乗れないタイプの人はいっそのことおもいっきり逸脱してしまいましょう。
リクナビだとかマイナビだとか学校だとかが押し付けてくる、いわゆる「就活」というやつは、レールの上に乗っかっている場合にのみ効果を発揮します。つまりちょっとでもレールから外れたらただの時間の浪費になります(これはうまく内定をとって解脱した場合についても同じで、就活の経験が仕事に生きることは基本的にありません)。
ですが、そんなクソ作業を投げ捨ててしまえばかなりの金額が浮いてきます。
リクルートスーツ(笑)、コート、ネクタイ、シャツ数枚、靴、カバン、時計、各種参考書、交通費、クリーニング費、その他雑費
人にもよりますけど、軽く20万円以上吹っ飛ぶなんてのもザラです。
そして何よりも貴重なのが時間です。なんだかんだで前倒しされるので、実質的に1年以上の時間をシューカツに支払うことになります。
貯金 + 就活にかかる費用 × 就活にかける時間 = 経験値
1年間というのは、長いようで短いのでゼロから何かを積み上げるのは難しいかもしれません。でもいいじゃないですか、ストレスで死ぬかもしれないような状況で嫌々就活したってロクな会社に入れないのは目に見えてます。
だったらなんでもいいからチャレンジっぽいものをしたらいいじゃない。っていうかしたかった、アタイそういうのしたかった。
クリエイター志向だったらなんか作ればいいし、なんも思いつかないんならとりあえずバックパッカーでもしたらいいんじゃないかな(思考停止)。
そういう足掻きをすると世間から「自分探しとかwwww」みたいな冷や水を浴びせられるわけですけども、そもそもレールに乗れてない時点で笑い者みたいな感じなんであんま気にしても死にたくなるだけなんで無視がよいです。
自己投資というのは、若ければ若いほど期待値が大きくなる美味しい投資なのでどんどんやっていこうな。
何かしら自分に自信を持てるようなスキルを身につけるというのは精神の安定上大変重要なことで、例えば今となっては僕なんかはいつ会社が潰れようがクビになろうがかまわねーやというマインドで生きています。なのでこの歳になってようやくのところ学校や就活で浪費した時間を取り戻そうとやっきになっているわけなんですが。
そういう精神状態で仕事をしていると、「俺には辞めるという選択肢があるけどあえてこの会社にいるんだ」みたいな高めのモチベーションを持つことが出来ますし、どうしようもないブラック企業みたいな境遇に叩き込まれたりしても即離脱して人生の無駄を最小限に抑えることができるんですね。
具体例
逸脱つってもどうなのよ、みたいな感じだとおもうので例をあげます。
僕
1年間ニートからの新卒あぶれ人間回収システムに拾い上げられる。(就職浪人からのネトゲ廃人ニートだった僕が未経験からプログラマーになって圧倒的成長を実現させた108のライフハックという名の精神論 - タオルケット体操)
ダサいっすね。
A太郎さん
就活がダルすぎたので六本木のキャバクラでボーイのバイトをして、社長っぽい人に声をかけまくったらなんか気に入られて人脈がヤバいことになった。
かっこいいっすね。
A子さん
芸能活動をしながらバイトでお金を貯めて留学、気が付いたら某国の航空会社でCAになってた。
かっこいいっすね。
Bさん
なんか気が付いたら起業してた。
Cさん
なんかプラプラしてるけど楽しそう。
なんか参考になりそうなブログ記事
"『就活の放棄』は目的でなく手段"
情報系の学生がとれる具体的な戦略についていくつか書いてくれてあります。
『世間に踊らされる必要はない』の項でも書きましたが、スキルアップ的な観点でみると一般にいう就職活動というのはおおむね時間の無駄で終わります。
vivit_jc氏による戦略的な就活の放棄のような過程を経ることは、ブラック企業から脱出するだけの脚力を身につけておくという意味で、就活生にとって重要なリスクヘッジとなるでしょう。
まとめ
就活はリクルート会社と大学のマーケティング上の都合から生まれたクソの山(迫真)。
試しにリクナビだとかマイナビの新卒用就活サイトをチラ見てみてください。
とにかく人を集めて、そいつらに大量のエントリーシート(笑)を提出させる「数打ちゃ当たる」な方式を取らせようと躍起になっているのがわかるはずです。
冷静に考えたらわかりますが、真面目に各企業、各人にヒアリングしてまともなマッチングをやるのは大変な人的時間的コストがかかります。ならば大勢の企業と人間を集めて適当にブン投げた方が楽に金が儲かるんじゃね? というのが現在の新卒採用祭りの現状です。正直ビジネスとしては最高によく出来ているのではないかとおもいます。
ここまで色々と書いてきましたが、レールが敷かれているということそれ自体にはメリットとデメリットの両方があります。
なので、自分の方向性や適正をみて戦略的に乗るか乗らないかの決断をしましょう。別に新卒採用祭りに乗らなかったからといってムラハチ(陰湿な社会的リンチのことだ)にされるわけじゃありません。
レールとソリが合わないのであれば、好きにチャレンジして、あわよくば金になるようなスキルが身に付いたら割と幸せに生きれるかもね? 自己責任だけどね?
みたいな感じです。
まぁレールから脱線して失敗したところで、最悪野たれ死ぬ程度のことなんで大丈夫だとおもいます。
結局のところこのエントリは大企業で高給もらってウェイウェイ言っているカチグミや、好きなことで生きていくのユーチューバ的な人間による意見ではないので、カスなりの生存戦略程度な感じで話半分に参考にしてくれれば幸いですね。