タオルケット体操

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狩人になりたい

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いくら僕がひきこもり体質であるとはいえ、流石にこう毎日毎日来る日も面白みのないコンクリビルディングの中でPCMacのモニターとにらめっこしているとうんざりしてくるものがある。

上でひきこもり体質であると書いた後だけども、ヒッキーであると同時に東京生まれの人間特有のアウトドア願望みたいなものは僕もきっちりと持ち合わせている。
そもそも僕はインドア趣味が多いだけで運動は好きし、結構得意な方だったりする。協調性がないので野球みたいな団体競技は苦手なんだけども、山とか海とか、とにかくなんかそういう自然界的なものが好きだ。あんまり行かないけど、とにかく好きなんだ。あとあんまり関係ないけどもスノボとかしまくりたい。でもバーベキューの写真をFBにあげるのだけは勘弁な!

そんな僕が密かに持ち合わせていた願望として、いつか狩猟をしてみたいというのがあったりする。

いつから狩猟に興味を持ったのかはわからないけども、たぶん子供の頃に読んだ本だとか、そこらへんの影響があったのは間違いないとはおもう。後はなんかこう、人数が足りないだとかでブームみたいなものを作ろうと宣伝してるやつにまんまとひっかかったりとかしたんだと思う。いかんせん浅はかな人間なのである。
そして一人暮らしをはじめてここ数年、料理を好きになった。日常の料理で獣を解体する機会というのはまずありえないが、魚介類はそこらへんの魚屋で買える。漁師の叔父さんがいた影響などで、三枚おろしに憧れていた僕はちょっと良い包丁を買ってちょいちょいと魚を捌いているのである。ついこの間は初めてしめ鯖を作った、なかなかうまく出来たので褒めてほしい。

そうやって調理をしている過程で、過度の分業*1が進んだが故の物足りなさというか、工程の不完全さが気になりはじめてしまったのだった。
魚にしても、種類ごとに捕ってから捌くまでの必要な処理が違ったりするわけだが、少なくとも現代社会の中においてもかなりプリミティブな工程に関わることが可能だ。なんであれば適当に道具を買って釣りでもしてくれば良い。ちなみに釣りは昔から好きだ。

その点、獣の捕獲から解体の工程に関わるのは普通に生きていては不可能に近い。
というか、東京の普通の肉屋などで獣肉を入手するのはかなり難しいのではないか。僕は食事に重きを置く人間なので、美味しいものを食べずに死ぬのは我慢がならない。そして(いくつかの)獣肉は美味しいときく。確かに昔食ったワニはうまかったし、この前食ったシカもうまかった。イノシシは今度食べにいく予定である。
鳥にしても、ブロイラーと地鶏の味には雲泥の差がある。野鳥はある意味で最強の地鶏なのでは? っていうか鴨スモーク食べたい、鴨スモークでウィスキーを開けてやりたい。
そしてそんな素晴らしい食にちゃんと向き合うには、捕獲、解体、調理全ての段階に一度関わっておく必要があるのではないか……とか。
まぁいかんせん機微を要する話題ではあるとおもう、単純にオレはこう思うくらいのニュアンスで捉えてほしい。特に日本では、動物の解体に対するケガレのイメージが強く付き纏っているわけだが、現代人たるものもっとスマートに生きねばと思う。

とまぁ、そんなことをもわもわと考えていたりなんだりしたわけである。
ごちゃごちゃ書いたので二言でまとめると「ジビエ食べたい、どうせなら全部自分でやりたい」である。

そんなこんなで「魚だけじゃなくて、そのうちに獣の解体もできるようになりたいぜ」みたいなことをTwitterでつぶやいていた僕にフォロワーさんがステキ漫画をおすすめしてくれた。

山賊ダイアリー(1)

山賊ダイアリー(1)

山賊ダイアリーという漫画である。
いわゆるエッセイ風漫画で、多少の改変はあるものの基本的には事実そのままを漫画にしているらしい。以下のリンクを見ても、作者のシルエットは自画像そのままである。

実写版(リアル)山賊ダイアリー|山賊ダイアリー|cakes(ケイクス)
このサービス、記事単体での購入は出来ないんだろーか……

あまり絵はうまくないし、日常を淡々と描いている感じなのだけどもこれがめっぽう面白い。
どのくらいかというと、その日のうちに5巻まで全部買って一気に全て読み切ってしまったくらい面白い。

変に美化したりせず、真摯に描いているところが大変に好感が持てる漫画だ。狩りの良いところだけではなく、ケガをしたり、悪徳猟師による嫌がらせなどのネガティブなところも淡々と描いている。そして何よりもこのテの漫画やお話にありがちな、それこそ発情期のイノシシよりも鼻につく説教臭さがないのが良い。シンプルなのだ。
しかしまぁこの漫画の醍醐味と言えば、やはり料理シーンであるのは間違いないだろう。是非ともちゃんとした鴨のローストや、キジの刺身を食べてみたいものである。キジと言えば子供の頃に白土三平の漫画で読んで以来どんな味なのかずっと気になっていたので、現代でも食べることが出来るというのは嬉しい驚きだ。

なお、今この漫画のタイトルでググって調べていたが、これに影響されてハンターを志望する人間が増えているとかいないとか。つまりそれくらい面白い作品ってことなので良いことだとおもう。

ここ最近あまり漫画欲求が湧いて来なかった僕だけども、久しぶりに色々な人におすすめしてウザがられてしまうような漫画に出会った。
なお今のところ最新刊は5巻ということで、早くも次の巻が待ち遠しいったらないぜ。

そしてジビエ食べたい欲が増々燃え上がってしまった、困る。
そんなことを言いつつ、この前は仔イノシシのモモステーキと熟成短角牛のトウガラシ(肩らへんの希少部位)のステーキの二択を迫られて、短角牛を選んでしまった。そういう弱い男なんだ、俺は。

こんな日記を書いたけど、様々なリアル事情があったりするので僕のサポ狩*2化計画は2年くらいのスパンでみていく必要がありそうっぽい。

しかしこの前のダンジョン飯といい、漫画の趣味も食欲魔人化してきている気がしてならないのが気がかりだったりする。

なお美味しいお肉を僕に奢ってくれる人は随時募集しています。

おわり。

きのう(ダンジョンで)何食べた? - タオルケット体操

*1:ここら辺は昔から難しい問題である

*2:サポートジョブ