みなさんこんにちわ、カカオ豆です。
皆さんは家でコーヒーを飲みますか?僕は一日4杯くらい飲みます。
コスパ良く美味しいコーヒーが飲みたすぎて自家焙煎までしはじめて、職場の同僚にもその良さを布教しまくるようなウザムーブをかまして、気がつけば2年が経ちました。
さて、自宅コーヒーは、ちょっと気をつけて投資するだけでその辺のカフェくらいなら余裕で追い越せるくらい美味しいのが淹れられるようになります。
え?「プロをなめんな?」
いえいえ、もちろん超こだわったお店で超こだわる客に出す超高い一杯を超えるのは相当難しいです。
しかし普通のカフェが出す普通のお客さんに出す普通の一杯は極限までコストを削減しなければならないのです。
それはそれでプロの仕事ですが、我々自家消費のしろうとはコスト感覚を無視して高級豆を使えるのです。よく「ドリップ技術」なんて言われますが、コーヒーのドリップは豆の品質がほとんどです。
なので「普通のカフェの味を超えるのは簡単」なんですね。しかもその上で、外で飲むよりは安いです。たぶん、計算してないけどたぶん安い。
高級品を買う必要はないけど必須なもの
スケール
はい。
いいですか?コーヒーのドリップにスケールは絶対必要です。
計測なくして改善なし。
とはいえエスプレッソと違い、ドリップのスケールに高級品は必要ありません。それなりのもので結構です。
しかし、ハリオでもTimeMoreでもなんでもいいですが、ドリップ用のスケールを使いましょう。
こういう"電子はかり"の類は熱で値が狂います。シリコンなどで断熱処理されたスケールが必要になるんです。
ある程度注ぎ易い電気ケトル
電気ケトルじゃないとめんどくさくてドリップやめちゃうんで電気のやつがおすすめです。
細首の狙った場所へ注ぎやすい形状をしてればなんでもいいです。
温度管理も超精密なやつじゃなくていいです。沸かしたてのお湯を使うからです。
FellowとかBrewistaとか高すぎるんじゃい
僕は山善のやつを使ってます。
細かいつくりは安っぽいですが悪くはないです。でも安くねえなこれ
ドリッパー
プラスチックのハリオのV60が良いです。なぜなら500円で買えるからです。
というか、むしろ陶器のドリッパーはおすすめしません。保温性が悪いです。どうしても見た目が気に入った人だけにしましょう。
僕はV60も保有していますが、見た目がカワイイからという理由で基本的にはORIGAMIを愛用しています。
しかしORIGAMIは圧倒的にお湯抜けがよく、専用にレシピ調整をしないといけないので初心者にはおすすめしません。
フィルター
まず、無漂白と書いてある茶色いやつを買うのはやめましょう。あれは初心者トラップです。
そもそも漂白に使っているのは酸素系の漂白剤(塩素系は味に影響でまくるのでそもそも使えませんね)なので環境負荷はほとんどないです。
というか無漂白は超大量の水で洗浄するので、むしろ環境に悪いです。
その上で、多くの無漂白ペーパーは「紙くさい」です。これはハッキリとコーヒーの味に影響します。
値段も高いし、なんのメリットもないので無漂白はやめましょう。
どこでも手に入るのはハリオですが、筆者はアバカのフィルターをおすすめします。
「おいおいフィルターで味が変わるとかオカルトかよw」
そうおもってた時代がオレにもありました。
かなりかわります。
ただしそれは紙の匂いがどうとかではなく、目詰まりの起きにくさによるものです。
目詰まり自体はグラインダーの性能や粒度設定でも変わるので色々とややこしいのですが……
ま、別に安いしアバカにしとけば間違いないってこと。
これを読んだあなたはV60かORIGAMIを購入しているので、フィルターの形も円錐にしましょうね。
水
コーヒーの成分の99.9%は水なので水の味は大事です。
ミネラルウォーターとか毎回買ってらんねえよって人は浄水ポットとか買うといいでしょう。
まあでも、よっぽど水道水の味が悪い地域でなければ水道水を沸かしても全然美味しいですよ。
僕はブリタのポットを愛用してます。札幌の水はうめえしな。
カネ = パワー
コーヒー豆
「ドリップ技術」なんていいますが、美味しい豆を使うのが全てです。
どんなにドリップが上手でも、カビくさい安豆を淹れたらカビ臭い茶色い液体が入ります。
逆に美味しい豆を使えば相当めちゃくちゃな淹れ方をしても美味しくはいります。
いつかの世界大会でフィルターを手絞りして優勝したバリスタもいたとかいないとか。
コーヒーグラインダー
コーヒー沼で一番金がかかる場所です。
予算と、淹れたいコーヒーの種類を絞って適度なラインで切り上げるのが良いでしょう。
ただし、自宅で美味しいコーヒーを淹れたいのならばある程度以上のラインのコーヒーグラインダーは必須です。
なぜならコーヒー豆は挽いてしまうととんでもない勢いで劣化するからです。なので豆の状態で購入して、飲む直前に挽くのが基本になります。
TimemoreのC2がボトムラインだと考えていいんじゃないかとおもいます*1。昔は5000円くらいだった気がするんですが、円安の影響でだいぶ高くなっててつらい。
とはいえみんな大好きコマンダンテよりはなんぼかマシですね。
ちなみに僕はハンドミルならば1zpressoのほうが好きです。粒度の設定が楽だからです。でも1zpressoって日本でだけ足元みた商売するからやっぱ許せん!1ドル250円計算してへんか?
グラインダーについて多くを語るとそれだけで記事をいくつも書けるくらい、沼の深いところなのでここでは深入りはしません。コーヒーだけに。
とにかく、他の何を犠牲にしてもここでお金をケチるのはやめましょう。
ここでイマイチな安物を買ってしまうと、そもそも挽くのに時間がかかりすぎてダルくなり、ドリップをやめてしまう現象が発生するからです。
その他、まともに調整ができなかったり、流行りの浅煎り豆を買ってきたぜ!!ってなったときに、まともに挽くことができなかったり……と辛い目に遭うことが予想されるので凝りたい方は慎重に選ぶと幸せになれます。
ちなみにエスプレッソを淹れようとおもうと、電動がほぼ必須(粒度が細かくなると手動で挽くのは激烈に大変度があがる)になり、値段も跳ね上がります。モーターの耐久性が求められる業務用ならともかく、個人用でも数十万とかクソたけえグラインダーがアンブッシュを仕掛けてくるので気をつけよう。
おまけ(おすすめレシピ)
僕の推奨するドリップ方法です。
まずポイント
お湯の温度は固定
- ケトルの沸かしたて(95度くらい)でよい。よほどの深煎りなら何十秒か待っても良い
え、温度が高すぎるって?まあやってみなって
- ケトルの沸かしたて(95度くらい)でよい。よほどの深煎りなら何十秒か待っても良い
フィルターのリンスは任意(プロはリンスしろっていうけど僕のいい加減な味覚だとアバカで実験した感じはあんまわからんかった)
- お湯100gにつき豆7g
- 300g淹れるなら21g
- コーヒー豆は1gにつき水を2g保持するとこころえよ
フィルターのリンスをしていない場合、フィルターが保持する水分量はおおむね5gになる - とにかく早く落とし切る
「落とし切ってはいけない」「豆の上に浮いたアクが云々」この辺はだいたい都市伝説です。あるいは使ってる豆が悪い
気になる方は出涸らしを絞った汁を飲んでみましょう。良い豆なら出涸らしも美味しいです
というわけで手順。
豆をひいてフィルターにセット
お湯を沸かす
豆を蒸らす。豆全体に水分を行き渡らせるのが目的なので、勢いよく全体にそそぐ。フィルターにかかっても良い。やれ!
前述したように、豆は倍量のお湯を保持するので、例えば300gのコーヒーを入れるならば 21g x 2 + (バッファ)でだいたい50gくらいのお湯を注げば良いドリッパーを持ってゆすり、30秒まつ
これは大事。コーヒー豆は疎水性だったりガスを内包していたりで、チャネリングという水の通り道ができやすい。
そうすると水の通り道付近だけ過抽出され、逆にそこ以外は粉のまま残る、という最悪の事態を引き起こす。それを防ぐためにコーヒーベッドをゆすって均一にしてやる。
ちなみにゆすりすぎるとフィルターが目詰まりする。目標量の半分くらいを一気に、円を書くようにまんべんなく、丁寧に素早くそそぐ 300gいれるなら160gとかそんくらいで、ドリッパーがたぷたぷになるくらいまでそそげばよい。
一旦落ち切るのを待つ
一つ前の手順が正しくやれていれば、フィルターに張り付くような形でコーヒーベッドが形成されているはず。落ち切ったら、最後目標の量に到達するまでコーヒーベッドを崩すようにしながら注ぐ。フィルターにかかっても気にするな!
飲む
という感じです。
お湯の量にもよりますが、2分半くらいで落ち切ったらいいかな?って感じ。
味の調整は挽き目の調整でやります。エスプレッソの考え方に近いですね。
粗ければ早く落ち切るのであっさりした味わいに、細かければ遅くなるので重たくなります。
お察しの通り、ジェームズホフマン式をズボラに改変したかんじのレシピですね。僕のレシピで一旦落とし切るのは、この辺で食パンを食ってることが多いからです。
みんなも生活リズムに合わせてレシピをいじろう。
彼のオリジナルレシピは普通のドリップで浸漬式のエッセンスを取り入れつつ、味の再現性もとりやすいです。さすがはレジェンド。
エスプレッソの動画が多いんですが、ドリップのほうもセンサーを使って「沸騰したてのお湯をコーヒーにかけたら何度で液体が通過するか」を調べたり、外側のフィルター部分にだけお湯をかけ続けてドリップしてみたり……と都市伝説の検証なんかもおこなっており普通に面白いコンテンツでいっぱいです。さすがはレジェンド。
そしてなんと英語のヒアリングの練習にもなります。
多くのジャンルでそうだとはおもうんですが、情報発信してるコーヒーギークは英語圏が量、質ともに圧倒的です。なので気になることがあったら自動翻訳とかを駆使して英語の情報をあたるのが大事です。
まとめ
コーヒーってたのしいね。
追記
ちなみに筆者はカフェイン大好きおじさんなのでインスタントコーヒーも大好きです。
ずっとゴールドブレンド派でしたが、ちょっとリッチにいくときはちょっと贅沢な珈琲店のブラジルを使っています。あれうめえんだ
毎日のカフェインルーティーンは
- 朝の準備をしながらハンドドリップ
- 仕事開始前に(めんどくさいので)インスタントコーヒーを準備
- 昼食後、仕事開始前に(めんどくあしので)インスタントコーヒーを準備
- 15時頃、仕事に飽きてきてるのでハンドドリップで気分転換
の順でカフェインを摂取しています。
お散歩するときはたまーにコンビニコーヒーも利用してます。セブンのコーヒーマシン以来、世の中の「安く飲めるコーヒー」のボトムラインが大幅に引き上げられて消費者としては嬉しい限りですね。
追記2
クレバードリッパーに言及し忘れてました。
細かい説明はここではしませんが、ハンドドリップの中ではコーヒーマシンにかなり近いお手軽さで、なおかつめちゃくちゃ安定して美味しくコーヒーを落とせるドリッパーです。
手順は
- 豆を挽く
- フィルターにセットしてお湯を注ぐ
- 4分とかそんくらいの時間待つ
- カップにセット、自動で落ち切るのを待つ
以上!
蒸らしとかそういうめんどくせえ工程はなし。ケトルも超適当でいいです。ティファールの安い、カップにそそごうとするとテーブルにこぼれ散らかすようなやつでも全然オッケー。
ほんとに最強だとおもう。
*1:異論反論ある方は教えてくれるとありがたい