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Apple TV 4Kのレビューと注意すべき点 〜ぶっちゃけApple信者以外はFireTV買ったほうが良いよ〜

前回の日記 hachibeechan.hateblo.jp の続きです。

前モデルのFireTV、ChromeCast Ultra、そしてこのAppleTV 4Kの全てを所持していますが、やはり無駄に高いだけあってこのAppleTV 4Kはこれらの中で一番良いマシンです。

ですが、海外のレビューではすでに指摘されているように、いくつかの致命的な問題を抱えています。日本語のレビュー記事は「使ってみたよ〜高いけど4Kきれー! すごーい!」程度の低クオリティな提灯記事しかない(誰も興味ないのかな?)ので、適当にかいつまんで書きます。

Apple 4Kのダメな点

0. 無意味にクソ高いHDMIケーブルを売りつけてくる

思い出すシリーズ。

hachibeechan.hateblo.jp

1. 日本のiTunesには4K HDRのコンテンツがほとんどない

いわゆるおま国ですね。ニュースサイト系列はこれに関してはお茶を濁すだけです。
正確には配給会社の姿勢の問題なのでAppleの責任ではないのですが、AppleTV 4Kのプロモートページが海外の仕様の使い回しであるため、あたかもワンダーウーマンやラ・ラ・ランドの4K HDRコンテンツが日本で視聴できるかのようにミスリードするものになっています。

現状、日本のiTunes Storeに4K HDRのコンテンツはほとんどありません。確認できたのはローガン、オデッセイ*1、キングコングくらい……とおもいきや今日確認したらX-MENとかトランスフォーマーが増えてました。Apple頑張れ。
まぁいずれにせよ圧倒的に少ないです。4Kコンテンツに期待する人はNetflixがメインだとおもってくれていいでしょう。

2. Youtubeの4Kコンテンツに対応していない、かつ今後の対応も難しそう

某ガジェット系サイトではあたかも再生可能であるかのように書かれていますが、現状ではGoogleが利用している動画コーデックをAppleがサポートしていないので当然Apple TVも4K HDRコンテンツの再生ができません。また今後のロードマップも特に存在していないようです。
大人の事情なんでしょうが、コンテンツ量でいえばYoutubeは世界で一番4K HDRコンテンツを保有しているプラットフォームと言えるので、4K再生を売りとしているマシンであればなんとかサポートしてもらいたいものですね。

3. Dolby Atmos非対応

FireTVがドヤ顔でサポートしているこれですね。これについては今後のファームウェアアップデートで対応する予定だそうですが、いつになるかはわからないのでマイナス要素にいれておきます。

4. アップスケーリングがアホ

前もって断っておきますが、この項の内容はちょっとややこしいです。そして気にするのはAVオタクの人くらいでしょう。が、同時にAVオタクの人であればかなり許しがたい内容だといえるかもしれません。海外の否定的なレビューサイトはみんなここに触れていますが、不思議と日本語のレビューはみかけません。ふしぎだなー。

さて、AppleといえばUIの滑らかさに異常なまでにこだわる会社で、僕は基本的にApple製品のそういうところが好きです。
AppleTVも例外ではなく、UIは常に滑らかで、対応したモニターであれば常に4K+HDR+60fpsで画面表示をします。ありとあらゆる入力ソースがです。

つまりどういうことかというと、仮に入力が1080p+SDR+24fps(つまり普通の映画です)であっても、Apple TV側で勝手に4K+HDR+60fpsにアップスケーリングして出力されるということです。
以下はYoutubeでHDの動画を再生しているときの出力情報を表示したものです。4K HDRで出力されています。

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アップスケーリングというのは難しいものでそもそも好みがわかれるものですし、場合によっては映像が破綻することもありえます。ただ、ここは面白いところでAppleはiTunesのコンテンツに関してはかなりチューニングを頑張ったらしく、HDからのアップスケーリングで大きく映像が破綻することはないようです。
その一方で、Netflixの映像は破綻をきたすことが多いようだ。僕は残念ながらiTunesのコンテンツをまだ購入していないので比較検討はできないのですが、ネイティブで出力するよりもノイズが多く、またHDR化の弊害なのか白飛びなどが発生しているのが確認できました。特に色が変わってしまうのはかなり致命的だと言わざるをえません。

これを防ぎたい場合、再生したいコンテンツのソースに応じてわざわざ本体の設定画面に戻り、映像設定から「1080p SDR 60fsp」を設定しなくてはなりません(ちなみに1080pには24fpsの項目はありません)。

一応フォローをいれますと、ChromeCast Ultraもデフォルトで勝手にアップスケーリングをするようになっていて、なおかつその品質は控えめにいってお粗末でした。旧FireTVはそもそもまともな4K出力に対応していませんでした(その代わりHD画質の出力は素直)。
AppleTV 4Kのアップスケーリングの品質はChromeCastよりかはなんぼかましです。その代わりAppleTVは任意で切ることができませんが(笑)。

まとめますと、

  • Apple TVでアップスケーリング機能をオフにすることは現状できない

  • Netflix(そしておそらく他のストリーミングサービスも)の映像をアップスケーリングすると映像クオリティはむしろ落ちる

  • HDの映像をそのまま出力したいなら本体の設定をHD+SDRにする必要がある

  • ただし、本体の設定をHDにしたらもちろん4Kの映像を再生することはできない

という感じです。バカですね。

率直にいいまして、4Kの映像を存分に楽しみたい人はすでにUHD BDの再生機を購入しているとおもいます。そうでない場合、やはり現状の日本だとNetflix以外で4K HDRの映像を視聴するのは困難です。つまり必然的にHDが基本となるわけです。そのHDの映像が破綻してしまう、あるいはオリジナルの状態で視聴できない状態を基本となっているこのApple TV 4Kは、映像のクオリティにこだわる人にはとてもおすすめできません。
正直事前にこの情報を知っていたらさすがの僕も購入しなかったとおもいます。みなさんもこういうガジェットを買うときはちゃんと事前に海外のレビューにも目を通しましょうね。

かなり叩かれまくっているので、そのうちAppleもアップデートで映像を可変にするかとおもいますが、おそらくかなり先になるでしょう。

5. 無意味に値段が高い

ただ4K HDRコンテンツを視聴するにはオーバースペックですが、今のところ映像を観る以外に特にやることもなく、完全にスペックを持て余してます。
開発者向けにSwiftのビルドができたりとかそういった付加価値をつけていかない限り、僕はこの値段に意味を見出すことはできません。

Apple TVの良いところ

0. Cost per flopsが優秀

詳しくはRebuild.fmのHakuro Matsudaさん回を聴きましょう*2

rebuild.fm

1. リモコンが使いやすい

新型は知りませんが、FireTVのリモコンはクソでした。またAmazonはコンテンツ商売のやり方が排他的で邪悪なクソです。
ChromeCastはスマホで操作します。正直個人的にはこれがベストなんですが、残念ながらCast非対応のアプリが多かったり、Youtubeのアプリは同期がぶっ壊れていたりしてストレスがたまります。

AppleTVはリモコンが使いやすく、Siriもアプリ全体で利用できます。そしてリモコンだと苦痛になる文字入力ですが、Bluetoothで接続していればiPhoneから行えます。これは本当に素晴らしいです。またRemoteアプリを使えばリモコンをなくしてもiPhoneから普通に操作できます。

2. UIが使いやすい

4K 60fpsでぬるぬる動くUI、Siriとの統合、ぶっちゃけ普通なんですが、普通に使いやすいです。これは重要ですね。*3

3. iOSとの統合が便利

例えば初期セットアップですが、めんどうくさいwifiパスワードの同期などはbluetooth経由でiPhoneから吸い出すことができます。
その他、前述した文字入力をiPhoneで行えたりなど、そういった体験レベルでの統合は流石……というかまぁあってしかるべき機能なんでこんなことでいちいち褒めるのもあれですね。それでもこれは便利です。

4. Airplay2が便利

はい。
ワイアレスでMacのセカンドモニタとして使ったり、iPhoneの画面をテレビに写したりできます。プレゼンとかそういう感じのアレに便利ですね。

5. Dolby Vision HDRに対応している

はい。
これは大きなプラスですね。現状日本にはDolbyVision HDRに対応している他社製品はありません。Netflixのコンテンツは続々とDolbyVision HDRに対応していっています。

……でも、今現在で日本にDolbyVision HDRに対応したテレビを持っている人って何人くらいいるんでしょうか? そして現状の日本人でHDR10とDolbyVision HDRの違いにこだわるような人が、先に述べたアップスケーリングによる映像の破綻を許容できるのでしょうか?

ちなみに僕のテレビはDolbyVision HDRに対応していないので完全に無意味です。やったぜ!

まとめ

Apple製品に圧倒的なこだわりがある人、競合他社製品の2倍の値段を払っても良いとおもえる人、Siriに恋している人、DolbyVision HDRのテレビを持っていてなおかつアップスケーリングのクソ仕様を許容できる人。
上記に当てはまる人は購入してもいいでしょう。

AppleStoreで買う場合はオーバースペックなHDMIケーブルを売りつけられないように気をつけましょう。

HORIC ハイスピードHDMIケーブル 1.5m ゴールド 4K/60p HDR 3D HEC ARC リンク機能 HDM15-891GD

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正直に言いましょう。僕は買って後悔してます、そしてこの記事を書いてる間に後悔の気持ちが大きくなっています。クソが!!
近いうちに何かしらアップデートやアナウンスがなければ売っぱらってNewモデルのFire TVを買っている可能性が高いです。……うーんでもUIや使い勝手は明らかに良いんだよなぁ……

Fire TV  (New モデル) 4K・HDR 対応、音声認識リモコン付属

Fire TV (New モデル) 4K・HDR 対応、音声認識リモコン付属

ところでみなさんはiPhone Xは買いますか?
僕は……

こちらからは以上。

*1:意味不明な邦題すぎで覚えらんないですね

*2:Spoiler: 普通の人には関係のない概念です

*3:ちなみにAppleTV用のYoutubeのアプリはクソUIです