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サツバツいんたーねっとでゲームとかガジェットのレビューとかをします

面白いだけじゃなくて、何度でも読み返してしまう魅力を持った漫画作品(俺的)

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面白かった、というだけではなくて、何度も手にとって読んでしまう系の魅力を持った作品をまとめて紹介する。

ちなみに僕はちゃんと完結せずにダラダラと続く作品は嫌いなので、よっぽどのことがなければそういうジャンルは読まない。
などと断言できるほど色々な漫画を読んでいない、ので偏った感じのラインナップになる。

羊のうた(全7巻)

とにかく最高

羊のうた 1 (幻冬舎コミックス漫画文庫 と 1-1)

羊のうた 1 (幻冬舎コミックス漫画文庫 と 1-1)

もっけ(全9巻)

いわゆる妖怪モノというようなカテゴライズでよいとおもう。
見鬼の姉と口寄せの妹が主人公。

妖怪コワイ! 除霊バトル! ズバババーン!!みたいな内容ではないのであしからず。

民俗学的なバックボーンを感じさせる話作りと、優しいタッチが良い雰囲気を醸し出している作品。
基本的に一話完結であり、時系列もバラバラで連載されている。主人公姉妹の成長がとても丁寧に描かれていて、ヒューマンドラマとしてとらえても一流の作品であることは間違いない。永遠に連載し続けることもできなくもなかったはずだが、大変綺麗なしめくくりを迎えていてその点でも高評価。

経験豊富な拝み屋として、彼岸と此岸の両方面から姉妹を厳しく、かつ暖かく支えている祖父のキャラクターが最高なのである。年はとりたくないけど、どうせとるならこういうジジイになりたい。

派手さはないけど、この国を代表するべきである素晴らしい漫画だとおもいます。

もっけ(1)

もっけ(1)

最初に「ちゃんと完結せずにダラダラと続く作品は嫌い」などと宣いつつ、もっけの連載が終了したときは「あと10巻くらいはやっても良くね!?」と騒いでしまったことをここに告白します。

LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋(全1巻)

オノナツメの漫画はどれも素晴らしい(全部読んだわけじゃないけどね)んだけど、あえて挙げるならこれになる。

イタリアを舞台に、4人の独身中年男性が暮らすアパートの人間模様を描いた漫画。
5番目の部屋は留学生用に空いており、そこに入れ替わり立ち替わりでゲストが入居してくる。

暖かいストーリーにほっこりする。掃除しながらさっと手にとって、1エピソード読んでさっと本棚に戻したりする。

LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX)

LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX)

ヒストリエ(9巻まで発刊)

寄生獣や七夕の国も好きなんだけど、やっぱり今連載している作品を話題にしたいよね。

アレクサンドロス大王3世に使えていた、エウメネスという男の生涯を描いた作品。
史実を基にした歴史モノということで敬遠する向きもあるかもしれないが、一級のエンターテイメント力によってグイグイと引き込まれてしまうので、1巻だけでも良いから読むといい。

気がついたら全巻買ってしまうはずだ。
なお1年に一冊出るか出ないか……というペースで刊行されているため、一度でも読んでしまうと続きが読みたすぎて1年間が苦痛になってしまうのが難点ではある。

ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC)

シリアスなストーリーと、トンチキなギャグセンスも含めて、この作者の作品は全部読んでも全く損がない。

なるたる(全12巻)

鬼頭莫宏の作品というと、とりあげやすいセンセーショナルでネタ的に扱われがちだけども、エログロな描写に負けない迫力を持ったストーリー性が魅力。
あとクリーチャーやメカの造形も良い。

創作であっても常人なら踏みとどまるような領域に、独特の淡々としたタッチで踏み込んでいくやり方は、そういった目くらましに気を取られやすい人だとアレルギー的に拒否反応が出てしまうわけで、つまるところ人を選ぶような作品であることは間違いないわけで。

人の業や心の闇を暴いていく描写と、壮大なストーリー展開は読み手の年齢によっては大きな波紋を残すだろう。
初期の表紙やあらすじのほのぼの感から、怒涛の精神攻撃というやり方は某首モゲピンク少女アニメみたいな感じかなと思った人もいるかもしれないが、全体的にネタ感のある某アニメのストーリーと違って作者が持つマジの悪意を感じさせてくるので気をつけよう。流石にのりおのところは何度も読み返してません(嗚咽)

なるたる(1)

なるたる(1)

ゴリラーマン(全19巻)

BECKのハロルド作石による作品。
超名作の風格をもっているわけではないんだけど、とにかく気軽に読み返せる/読み返したくなるライトな魅力がある。

全く喋らない、ゴリラ顔の転校生である池戸定治と、その友人の不良たちのダラダラな学園生活を描いた作品。なんというか、ラーメン屋とかに置いてあったら優先的に手にとってしまうようなタイプの漫画。
僕はヤンキー漫画というものが生理的にうけつけず、読むと反吐がでてしまうんだけどゴリラーマンは別だ。というかこれは不良漫画にカテゴライズしていいのか? よくわからない。

主人公が一切喋らないっていう斬新な設定で19巻の長さを連載しきるのっていかしてる。ハロルド作石はなんてことないようなところでキャラクターの心理状態を絡めたストーリーを作るのがうまい。素敵。

ゴリラーマン(1)

ゴリラーマン(1)

機動旅団八福神(全10巻)

少年少女を出すのはなんとなくズルい感があるので、同作者のうちでも好きなこの作品。こっちは物理で持っていてかさばるので電子化するか悩み中。

まず絵がうまい。
ストーリーも、説明不足だし、ブレるし、でも良い。
キャラクター描写も良い。口語的な、勢い重視な、「何言ってるかはわからないけど何言いたのかわかる」系の表現をさせるところとかも良い。

トリガーハッピなミリタリじゃない、かといって安易な戦争批判みたいな流れに持っていくわけもない、実直な終わらせ方をした漫画だと思う。

とにかくアレなので読もう。

機動旅団八福神 1巻<機動旅団八福神> (ビームコミックス(ハルタ))

機動旅団八福神 1巻<機動旅団八福神> (ビームコミックス(ハルタ))

ヨコハマ買い出し紀行

大傑作かと聞かれれば、そうだそうだと即答できるわけでもないわけですなんです。
とはいえ、刺さる人には刺さる作品。

そして刺さりポイントが色々とあって、つまりこの作品の魅力をうまく説明するのは大変難しい(笑)。
全部説明してもらわないとぷるぷるしちゃう人は特に拒否反応が出るかもしれない。

お祭りのようだった世の中が ゆっくりとおちついてきたあのころのこと。 のちに夕凪の時代と呼ばれる てろてろの時間。

とまぁ、全体的にポエティックな。

なんとなく人類の終末感が漂う世界で、アンドロイドのおねーさんが喫茶店を営むお話。いわゆる「日常系」ってやつです(こういう分類の仕方って雑だしセンスがなくて嫌いなんですが、わかりやすさ優先ですね)。
優しいお姉さんとか、ロボットとか、廃墟とか、終末とか、兵器とか、何かしらそういう性癖がある人にはおすすめ、なんだけどそういう萌え的なフェチズム文脈だけで語りきるのは惜しい。まぁ読めばわかる。

ヨコハマ買い出し紀行 1 (アフタヌーンKC)

ヨコハマ買い出し紀行 1 (アフタヌーンKC)

G戦場ヘブンズドア

魂に響く名言が連発される激アツな作品。

あーあーあー、かわいそうになあ。
気づいちゃったんだよなあ、誰も生き急げなんて言ってくれないことに。
なあ。
見ろよこの青い空白い雲。そして楽しい学校生活。
どれもこれも君の野望をゆっくりと爽やかに打ち砕いてくれることだろう。
君にこれから必要なのは絶望と焦燥感。
何も知らずに生きていけたらこんなに楽なことはないのに、
それでも来るか、
君はこっちに。

「気づいちゃったんだよなあ、誰も生き急げなんて言ってくれないことに」のセリフは、むしろ大人になってやりたいことが出来てから改めて読んで心に突き刺さりましたね。

楽しい日常生活に密かな野望を砕かれそうになったとき、このセリフを読み返して心にキックをいれてます。

まとめ

なんというか「思春期に読みました」補正が強くかかっている気がしなくもないわけもないラインナップですね。まぁ漫画にしろ、小説にしろ、何度も読み返す作品なんてそんなもんです。

とはいえ別に最近の漫画なんかよまねーよとか言っているわけじゃないので! 特に今回のKindleのポイント50%還元セールでは色々と買い足した。ありがとうAmazon。
ニンジャスレイヤー (角川コミックス・エース)波よ聞いてくれ蟲師 外譚集メイドインアビスコトノバドライブハックス!、 etcetcetcetc……

あたりの、読みたいなーとおもいつつなんとなく放置してたやつとか、途中まで買ってたやつとかを買いましたよ。買いすぎたかなと思わなくもないけど、Kindleだから全く場所をとらない。ありがとうAmazon!(二度目)

特にハックス!は久しぶりに面白く読んでる漫画。1巻の半分を越えたあたりから急に面白くなっていくので読もうな。

あ、もちろん技術書も買ってます(弁解)。

こういう趣味が丸出しになる恥ずかしい日記を買いてみたかったので満足した。
おしまい!