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PSVRのレビュー - 未来の片鱗を見た

ゲーム レビュー

http://hachibeechan.hateblo.jp/entry/about-PS-VRhachibeechan.hateblo.jp

発売から長らく経ちますが、なぜレビューを書かなかったのか。それは一週間ずっと風邪を引いていた & 仕事が忙しくてPSVRを頭にはめる時間がなかったからです。

先週末になって、ようやく体調が戻ってきたのでレビュー。

PSVRの素晴らしいところ

完璧には程遠いけども、VRでしか味わえない体験は十二分に味わえる

まず大前提として、コンシューマーとしては史上初のVRゴーグル(と言ってもいいですよね?)で、技術的には未だ未成熟もいいところである、ということを理解しておく必要があります。視野角、解像度、ありとあらゆる部分に技術的なブレイクスルーの余地があります。

それを考慮にいれても、素晴らしいプロダクトだと僕はおもいます。
解像感の低さはありますが、その代わりに低遅延・高フレームレートを実現していますし、3D音響技術の精度には驚くべきものがありますし、装着感の快適さは長年ヘッドホンを作り続けてきたSONYならではのものです。これだけのプロダクトを5万円で世に出せるのは、SONYという会社の今までの積み重ねとVRへの先行した技術投資があってことでしょう。

僕は他のVRゴーグルについては疎いですが、3D音響に関して言えばオブジェクトの位置関係をトレースしているだけではなく、バイノーラル録音のように人体の構造による音響効果すら考慮されて実装されていると感じました(詳細は調べてないのでわかりませんが、恐らくそうでしょう)。

PSVRを快適にプレイするために

キャリブレーション

PSVRはソフトウェアベースでキャリブレーションをします。一応、デフォルトで一般的な目の間隔に合わせてあるっぽいんですが、僕のサイズは全く違いました。何はともあれ試してみるべきです、せっかく買ったんだからな!

やり方は簡単で、PS Cameraに顔を近づけて撮影するだけです。詳しくは説明書を読みましょう!

常に中心を見るようにする

VR向けの最適化のひとつに、周辺野の解像度を落とすというものがあるんですが、PSVRなどのアイトラッキング機能のないグラスでは常に中心以外がぼやけて表示されることを意味します。なので、現実世界で行動するよりも多少大げさに首をふって、常にオブジェクトを視界の中心に収めるようにしましょう。

ちなみにアイトラッキングの機能がついたゴーグルですとFOVEがありますね。一度体験してみたいもんです。

清掃用グッズも一緒に買う

まつげの長さの関係もあるかもしれませんが、僕の経験としてはある程度つかうとほぼ必ずレンズが汚れてしまいます。
繊維が残るものは論外ですし、アルコール系は推奨されていません。

この辺り、餅は餅屋ということでカメラ系の道具を使えばまず間違いはないでしょう。

まず念のためにブロアーで埃を吹き飛ばし、

[asin:B014SO7LNC:detail]

カメラ用のクロスで汚れをくるくる吹いて終了。

PSVRを買ったら絶対に体験するべき ベスト3タイトル + α

Rez Infinite

“Rez”-Gamer’s Guide to...

“Rez”-Gamer’s Guide to...

圧倒的体験です。
「リメイクではなく、15年の時を経て完成したタイトルだ」と言っている人がいましたが、まさにその通りの完成度と親和性です。

コントローラーによる照準移動でプレイすることもできますが、是非とも音楽に合わせて首を振って視線でターゲティングしましょう。没入感が増します。
「音楽に合わせて首をふる」という体験と、ゲームで照準を合わせるという行為が合わさり、そこにさらに音楽と映像が混ざり合って、もう、ヤバいです(語彙力)。

新規に実装されたAreaXについてですが、ゲームの表現で鳥肌が立ったのは風ノ旅ビト以来ですとだけ。

RIGS Machine Combat League

RIGS Machine Combat League(VR専用) - PS4

RIGS Machine Combat League(VR専用) - PS4

圧倒的3D酔いです。
冗談じゃなくて、3D酔い耐性に自信がない人はとりあえず手元にタライかビニール袋を酔いしましょう。

僕は車には弱いのですが、ゲームで3D酔いをしたのは片手で数えるほど(PS4版Fallout 4の可変FPSは本当にひどい)しかありません。
そんな僕ですが、初回プレイ時は10分でトイレに駆け込みました。まぁその時の体調が最悪で、38度近い熱が出ていたのも影響しているかとおもいます。二回目のプレイ時は1時間やってちょっと気持ち悪くなる程度でした。

肝心の内容ですが、ロボットを動かしたいという少年少女めいた夢を思った以上のクオリティで実現してくれるタイトルです。*1
はじめてロボットにジャンプさせた際など、加速度を錯覚してしまいました。VRについては、とにかく3D酔いの話が話題にのぼり、「PSVRでFPSやアクションのプレイは無理だ」などの大げさな飛ばし記事があったりもしたくらいなので、当分各社は日和ったタイトルしか出さないだろうなぁと予想していましたが、それをいい意味で裏切るタイトルで、かなりグリグリとロボットを動かすことができます。

とはいえ無闇矢鱈に動かしているわけではなく、随所に3D酔い軽減の工夫が凝らされており、そういった地道な努力によってここまで動かせるタイトルに仕上がっているんだなぁと、少しイヤミなオタクっぽい感動の仕方としてしまった僕でした。

サマーレッスン

もともとPSVRの技術デモ的に用意されていたものなので、PSVRのポテンシャルをはかる意味合いでも地味に優れたタイトルです。
反面、ゲームとしては単調を通り越してオマケ程度ですらないです。

リアル系の造形ではないのですが、VRによる3Dで描画されるとこうも存在感が違うものか……と。正直、他のVRタイトルと比べても解像度がイマイチなサマーレッスンですが、空間の概念に触れるだけで人物に湧き出るプリミティブな部分での感覚がここまで違うという事実は、そのままVR技術の未来が明るいということを指し示しています。

僕の気持ちを簡単な言葉で言い換えると、

f:id:hachibeechan:20161026211931j:plain

ということです。

KITCHEN (短いので+α)

僕はこれをプレイしてバイオ7の購入を断念しました。怖すぎワロタ。

短いコンテンツですが、VR立体視のパワーと、3D音響の臨場感の強さを嫌というほどに味あわせてくれます。
ホラーによくある「見えないところを歩かれる」「刃物を眼前に突きつけられる」「パーソナルスペースを侵される」という、陳腐化しすぎてもはやあんまりないような演出がありますが、VRでこれをやられると本当に怖い。怖いというよりは、より本質的な動物的嫌悪感というものに近い気もするんですが、未だかつて普通の映像作品ではここまでリアルな感情が湧き上がってきたことはありません。

ちなみにシチュエーションとしては椅子に縛り付けられているわけですが、ちゃんと後ろも振り返ることができます。
クソババアに後ろを歩き回られた際、勇気を出して後ろをみてみたわけなんですが、後ろにいるはずのババアを見ることができませんでした。バグであって欲しいんですけども、これが透明化能力みたいな話だとバイオ7本編の内容に関して一抹の不安が……

ちなみに、有料のくせに5分程度、操作は視点移動のみという体験版以下のコンテンツなので、これで100円かよ!? という気持ちになる可能性はなきにしもあらずなんですが、5万以上出しておいて今更100円ケチっても仕方がないし、カプコン新作のためのお布施だとおもって乗り切りましょう。

PSVRは買うべきか否か?

ここまで絶賛しておいてこういうことをいうのもなんなんですが、そもそも倍以上の値段をする他のVRグラスですら発展途上の品物です。
そういった中で5万円でここまでのクオリティのものを作り、さらに素晴らしいゲームがすでにいくつもローンチされている。これはすごいことです。

とはいえすべてのゲームがVRに置き換わるわけもなし、そして恐らく数年後には今とは比べものにならないクオリティの製品が同じ値段で発売されていることでしょう。もしかしたらゴーグルですらないかもしれません。
そういった覚悟ができている中で、未来に投資したい、あるいは好奇心が抑えられない、そういった諸兄らは販売が再開されて転売が終わって価格が落ち着いたらさっさと買っちゃおうな。

SFマガジン 2016年 12 月号 [雑誌]

SFマガジン 2016年 12 月号 [雑誌]

ド嬢かわいい。


ちなみに私がPSVRのために使っているヘッドホンはこれです。が、ノイズキャンセリングを有効にした状態でサマーレッスンをやると他人の接近に気がつくことができず、社会的に死ぬ可能性があるので気を付けましょう……。

hachibeechan.hateblo.jp

*1:Rezもそうですが、ローンチタイトルでこのクオリティのものを出してくれるというのはSONYがかなり時間をかけて各社との連携をとってきたということの証な気がします