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タオルケット体操

サツバツいんたーねっと

もういい歳なのに少年マンガをこき下ろして虚栄心を満たすかわいそうな大人もどき達

photo by kasiQ

少年(しょうねん)は、年若い人のことを指し、特に男性の未成年者で、おおよそ7歳から18歳頃までの世代を指す。

wikipediaより


例えばドラえもんを楽しみにしているちびっ子に対して「ジャイアンにいじめられるテンプレ展開www」「なんでも秘密道具で解決するご都合主義が気に食わない」「低レベルな子供だまし」みたいなことを言う人がいたとする。控えめに表現してもそういう人間は異常者というほか形容のしようがないし、おまわりさんを呼ばれても文句は言えないだろう。

大学生が「学級王ヤマザキのギャグはワンパターンな下ネタばかりで先が読めて面白くない!」などと言いはじめたら恐らく、就職活動のストレスで頭がおかしくなったんだろうな、と心療内科の受診を薦めるだろう。が「BLEACHの戦闘はワンパターンで展開も先が読めてつまらない!」などという発言はセーフだと思い込んでいる人が(特にインターネット上には)沢山いる。

アンパンマンは悪であるバイキンマンを殴って倒せば問題が全て解決してしまう。なんて浅はかなストーリーなんだ……」と「ワンピースはルフィが悪いやつをぶっ飛ばせば全て都合良く収まる。子供騙しの底が浅いストーリーだ……」とか。

少年マンガの王道的作品に対して、子供っぽいだのつまらないだのと腐して、何か自分が高級な嗜好をもっているかのような雰囲気を醸し出そうとするのは愚かなのを通り越して異常ですらある。
「少年のような男性が好きです☆」が対象としているのはイケメンに限るし、仮に顔面のデキに関して寛容な女性であっても、少年マンガの悪口を言うような人間に惹かれる女性というのは、マイナビウォーマンにアンケートをとってもらうまでもなくかなりのマイノリティであることが予想される。(キラキラした目で毎週毎週ジャンプの新刊を購読するというのはだいぶ少年力高いし素敵な人間だとは思うけど)

ぶっちゃけワンピースでもBLEACHでもナルトでもトリコでも、もうなんでもいいんだけどとにかくバトル漫画*1の展開なんてどれも大して代わり映えしないんだから、お前がそんなにストーリー展開を重要視したい人間であるのならばドラゴンボールだけ読んで満足しておけばいいんだよ(暴論)


勿論、年齢を超えて愛されるべき作品というのは沢山存在する。しかしかなしいかな、そうでない作品も同様に存在する。
そして一般に、歳を重ねるにつれて手の届く作品というのは増えて行く*2ので、あえて子供専用のものを蒐集する必要もあまりない。*3

思えば、富野由悠季監督が「大人がアニメなんか観てんじゃない」「お前らいい歳していつまでガンダムガンダム言ってんだ」というような発言を繰り返しているのもこういった理由からだろう。

過去と比べて、現代ほど簡単に色々な作品を手に入れられる時代はない。
少年マンガがつまらなくなったのなら青年誌や大人向け、あるいはもっとニッチな作品を漁っていけば良い。最近のマンガがつまらないのならばもっと昔の作品を探せば良い、まさか古い作品を全て読んだわけでもあるまい。
マンガ自体に飽きたのであれば、小説を読めば良い。小説が原作のマンガもあるし、ある作品の影響を公言しているマンガも沢山ある。そういったところをとっかかりにすれば良い。あるいは映画も良い。映画的な表現を模索している漫画家は沢山いる。
これだけ選択肢がある中で、知識も行動範囲も財力も子供の頃より拡大しているはずであるのに、子供時代と同じものに執着し続けて、挙げ句文句ばかり言うというのはあまり頭の良いことではない。

かくいう僕も、昔は重篤な高二病を患っていて「ワンピースはクソ」だとか「ナルトは中忍試験が始まるまでだわ……」のようなことを聞かれてもいないのに勝手に一人で喋ってはデュフデュフほくそ笑んでいた暗黒時代があったわけなんだけども、色んな本を読むようになってからはそんな好きでもないことにいちいち時間を割くような無駄なことをする暇がなくなって、結果的にクソみたいな演説癖も収束した。
思い返せば本当にクソだったし我がことながら死んでくれと思う。せめて「僕の考える最高のオススメ漫画100連発」みたいな可愛げのあるものだったら良かったのにね。
そしてその後遺症が今でも時々顔をのぞかせるのも本当にクソだとおもう。そして恐らくはこういう文章を書いてしまうのもなんらかのこじらせの結果なんだろうとは思う。でも書いちゃう。


いつまでも『少年ジャンプ』の呪縛から卒業出来ずに馬鹿丸出しの茶々入れしか出来ない大人。
自分の好きなものを自分の意思で探すことも出来ないのに、愚痴だけは一丁前というのはあまりに悲しい。「楽しんでる人がいるんだかから嫌な人は黙って!」みたいな優等生委員長的な正論風味な反論封じは正直クソ食らえだとおもう性格の悪い僕ではあるのだけれども、居るべきでない場所に居座ってウダウダと愚にもつかない世迷い言を垂れ流し続ける人間は迷惑そのものであるということはちょびっとくらい自覚しても良いのではないだろうか。

せっかく大人になったわけだし、少年少女向けのものに満足出来なくなってしまったのであれば、その時々の感性の成長に合わせたものを探しに出てみればいいんじゃないのかな。そんでもって、忘れかけた頃に改めて昔好きだったモノとか、その時々の若者や子供向けの作品に触れてみれば新しい発見とかもあるかもしれないじゃないですか。知らないけど。

おしまい。

*1:あるいは漫画以前からの

*2:思春期の特別な感性の輝きは代え難いものがあるが、オトナだって良いものだと最近は思い直しているのだ

*3:もっとも僕は今でも児童文学はわりかし好きではあるし、別に少年マンガを読み続けるのが悪いことだとは言わない。